合格体験記


StartPage!公認会計士試験トップページ

合格体験記

トップページ > 合格体験記トップページ > aさんの合格体験記

aさん(男性・21歳)の合格体験記

はじめに

初めまして。私は現在大学3年生です。大原の入門1年本コースに通い、幸運にも一発合格することができました。この体験記が皆様のお役に立つことができれば幸いです。

会計士を目指した理由

まず私が会計士をなぜ目指したかについてお話させていただきたいと思います。

私が会計士という職業を知ったのは大学に入学してしばらくしてからでした。入学当初将来的に何か資格を取っておいたほうが就職等で有利に運ぶであろうと考え、何を取ろうかと迷っていたところ簿記の存在を知りました。簿記の「ぼ」の字も知らなかったのですが大学に簿記の講座があり受講料もそれほど高くなかったため、とりあえず受けてみようと思いました。

授業が進むにつれ簿記に対する興味が強くなり、3級から始まったのですが最終的に一級まで取ろうと思いました。講師が税理士の方で、授業中にいろいろ話を聞く中で会計士という職業を知り、興味を持ち始めました。自分で会計士について調べ、監査という独占業務に対する魅力や仕事のやりがい、また収入が良いといった点から二年の6月に一級を受けた後会計士を目指そうと決心しました。

6月の試験が終わり、専門学校にダブルスクールで通うことにしました。三年次合格目標だったので期間が短くハードなスケジュールになってしまうだろうとは思ったのですが、会計士試験は短期合格の実例があるので何とかやってみようと一年コースを選択しました。これが受験勉強の本格的なスタートです。

入門期について

入門当初は計算科目から講義が始まりました。一級までの知識で対応できる部分が多かったので復習がほとんどでした。というより会計士試験の勉強において重要なのは何回も復習を繰り返し、教えられたことを完全に自分のものにすることだと思います。何回も同じことを繰り返すのは単調でつまらないことですが、これが後々活きてきます。

短答式、論文式に共通して言えることですが、自分のやったことがある問題をいかに正確にかつスピーディーに解けるかが鍵となってくるからです。これは日々の繰り返しが多ければ多いほど成熟したものとなるでしょう。

答練について

次に答練についてお話しします。答練は復習のツール、自分の現状の把握(得意、不得意、成績)、ペースメーカー、初見の問題に対する対応力など様々な活用方法がありますのでぜひとも受けていただきたいと思います。また自分の取った点数に一喜一憂するのではなく、自分の弱点を知る最高の機会だと思って取り組むのが一番良いのではないかと思います。

自分の成績が思うように伸びず、望ましくない結果であったとしても決して途中で諦めたり妥協したりせず、そして焦らず、一歩一歩地道に進むのが合格への一番の近道です。特に計算科目については点数が上がるまで時間がかかるものです。周りとの比較ではなく、自分は今何をすべきなのか向き合うことが大切です。

学習の進め方

次に学習の進め方についてです。

私は細かな勉強計画を立てながら勉強したわけではありませんでした。というのも勉強開始当初は問題集の頁数まで決めて細かい計画を立てながらやっていたのですが、だんだん計画を練る時間がもったいなく感じられるようになったからです。確かに綿密な計画を立てて、個々人のペースで勉強を進めれば進捗度や達成度が目に見えてわかるといったメリットもありますが、勉強が進むにつれ科目が増えるため、いちいち細かい計画を立てながら学習するということから得られるメリットが少ないと考えたのです。

最終的には大雑把いつまでにやるという期間と目標、そのために必要な時間数とどのような内容をやるのかだけを決めて勉強していました。

目標についてはここまでやれば平気だろうという余裕を持てるものを意識して設定しました。例えば簿記は一ヶ月で全論点を3回転したいからこの日は一時間で特殊商品とリースをやろう、監査論は本番までに10回転したいから一時間でテキスト50頁を読もう、企業法は60ある論点を5〜6回転したいから一日3,4論点やろうといった感じです。

短答式の直前は論文式科目の租税法は法人税法のみを週に2回一時間程度やり忘れないようにし、選択科目(経営学)についてはほとんど手をつけませんでした。経営学はそれほど範囲が広くなく得点源であるファイナンスの部分も一度身につければわりとその知識は持続するからです。短答式を受からないことには始まらないので、論文式までの三ヶ月で所得税、消費税、選択科目にスパートをかけようと決めました。

また論文に特化した財務諸表論や企業法などの暗記科目も短答式前は週3回、一回一時間程度に抑えました。無理に覚えようとするのではなく概括を抑えることを意識しまずは骨格部分を作っておこうくらいの意識でした。なのでこの時期は主に脚別チェックと短答式答練の復習をしながら準備を進めました。

また時には先生やOB、OGと相談しながら勉強を進めることをお勧めします。やはり自己の視点のみで勉強を進めるのは不安であったり、自分ひとりでは気づかない、気づけない点が数多くあるからです。

短答式が終わって2,3日したら論文式の準備に取り掛かりました。概括部分は終えていたので個々の細かい論点の学習に努めました。論文式は暗記だと良く言われますが、注意していただきたいことがあります。

確かに一字一句覚えなければならない定義などは正確な暗記が要求されますが、論文式では暗記のみでは太刀打ちできない問題も出題されます。暗記よりも理解が重要なのです。どういう考え方、理由があってその結論が導き出されるのか、その部分の理解が肝要になってきます。論理的な思考力は暗記するだけでは身につきません。常になぜこうなるのだろうか、ではこの場合はどうなるのだろうと考えながら勉強すべきだと思います。またそのように学習していけば本番中に頭が真っ白になり暗記した文章が飛んでしまったとしても論理的に答えを導き出すことが可能です。繰り返しますが論文式は単なる暗記ではなく理解が重要である。このことは肝に命じてください。

また定義などの暗記の方法ですが、書き出す、復唱、ひたすら読むなど人によって様々だと思うのですが、私はひたすら読んで暗記しました。また暗記は電車の中や移動中を利用して行いました。暗記はテキストさえあればどこでも出来、一度頭に入れれば後は頭の中で寝る前やお風呂の中で反芻すれば簡単に復習もできます。このようなことから机に向かうときは定義の暗記に時間を費やすということはあまりしませんでした。

また論文式の勉強期間は出来るだけ全ての科目に触れるようにしました。午前中に簿記と管理、午後から夕方は経営学と監査論、そこから夜は企業法と租税法といった感じです。

これは余談ですが、私の場合一週間に一度は休憩を入れるようにしていました。友達と遊んだり体を動かしたりして、適度にストレスを発散するのも長期間勉強をしていく中では必要だと思います。また勉強の気乗りがしない日もありました。そんな日は思い切って遊んでリフレッシュして勉強を再開した方が効率的な勉強が行えると思います。時には無理せず休むことがあっても良いと思います。

またせっかく一生懸命勉強してきたのに試験が体調不良で受けられないなんてことになったら元も子もないので体調管理には十分に気をつけてください。

最後に

最後になりますが、勉強中は辛いことも多々あるかと思います。ですが他の受験生もそれは同じですし、その辛さはずっと続くものではなく合格後には明るい未来が待っていてそのために今辛い思いをしていると思って勉強に励んで下さい。皆様の合格を心よりお祈りいたします。




スポンサード リンク


トップページ > 合格体験記