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蒼き独眼さん(男性・22歳)の合格体験記

1、 はじめに

こんにちは。私は2009年に公認会計士試験論文式試験に合格した蒼き独眼と言います。私は2008 年度に短答式試験を合格しまして、その年の論文では科目合格すら取れないという結果でした。 そして1年間勉強を続けて翌年2009年に全科目合格をすることができました。勉強は大学1年で はじめ、大学4年で合格しました。皆様の参考になればと思います。

2、私の勉強法

 私は大原に通っていました。その時、どの科目を勉強するときでも常に思っていたのが、予備 校を100%信用することでした。「大原は公認会計士試験業界では大手で実績が出てる。だから 試験を知らない自分よりも絶対効率的な方法を提供しているはずだ。」「大原がやらなくていい といったところは試験の合否に直接影響しないはず。」「大原を利用している人は多いのだから 大原でやらないことは多くの人がやってないはず。」などと考えていました。合格した要因とい うのはいろいろあるのでしょうが、私にとってはこれが一番大きかったと思います。

短答

財務会計

 財務会計は特に理論のほうを重視しました。これは理論のほうが試験で時間が少なくて得点が とれると思ったからです。そこで私はとりあえず大原で配られた肢別チェックと短答答練の問題 は全部できるようにしました。これは自分の自身につながったし、それだけで十分戦うことがで きました。

計算は論文も短答も変わるところはないので、1日1問答練を解いているだけでした。結果、財会 は3つの中で一番得点が低く5割程度の得点でした。

管理監査

 管理監査では監査のほうに重点を置きました。もともと管理はそんなに苦手ではなかったので、 こっちにかける勉強時間を全体の中でもかなり少なくしてほかの勉強に当てていました。管理で は原価計算基準を少し読み込んだくらいです。

 監査においては肢別チェックと短答答練を完璧にしたくらいでした。これだけで当日は7割を超えたくらいだったかと思います。短答での監査論では勉強で資料集を全く使いませんでした。

企業法

 企業でやっていたのは肢別チェックと短答答練だけでした。これを完璧にして、あとは六法すらも引いていませんでした。結果、得点は8割を超えるくらいだったと思います。 短答については基本的に肢別と短答答練だけで時間がいっぱいいっぱいだったのでそれを完璧に しているだけである程度の結果は出せたのでおススメです。やることは限りなく単純ですし。

論文

財務会計

 私は会計学の計算はあまり得意ではありませんでした。特に連結の辺りは複雑で新しいことも 次々と出てきて試験当日までかかっても追いつかない状態でした。そこで私は答練を1日1問、答 え合わせではABランクのみ理解するように心がけました。毎日問題を解いて総合問題を解く感覚 を無くさないようにして、また答え合わせであまり深くまで考えないことで理解すると共に他の 強化とのバランスをとっていました。

 理論に関しても理解は遅かったので、とりあえず問題の丸暗記から入っていました。するとだんだん問題を解くときに「なんとなくこうじゃないのか」とかがわかるようになりました。そし て試験の直前期はひたすら答練を暗記することを繰り返していました。

管理会計

 管理会計は比較的得意分野だったため時間は割きませんでした。直前期までは3日から1週間 で1問という程度で、直前期には1日1問のペースで解く以外は何もしていませんでした。

監査論

 監査論は力を入れました。直前期まではテキストを読んで、関連部分を資料集で引く、答練は 帰ってきたら間違ったところを復習することを常にやっていました。テキストの読み方は先生が やらなくていいといったところは軽く読み流し、重要といったところは集中して読んで、1日10 から15Pくらいできりのいいところまでという感じで読んでいました。

 直前期になったら、テキストは読み続け、加えて今までの答練は全てできるようにしようと思い繰り返しやっていました。試験では法令基準を使う場面が必ずあるので、普段から引くように 心がけていました。

企業法

 企業については、金商法は完全に捨てていました。他の教科のバランスや企業自体の重さを考 えて、本番出たらもう1年やると決めてかかっていました。企業についてはまず、条文を引きつ つ問題集を先生がやらなくていいといったところ以外は一度全部暗記しました。1から3月くら いまでは企業はこれのみでした。はじめは一つ覚えるのに2時間近くかかっていましたが3週目 くらいに入ると30分くらいでできるようになっていました。そして、覚えたことを使って答練を 解いて、間違ったところなどの復習を欠かさないようにしました。

 直前期には問題集と答練を暗記し続けているだけでした。

租税法

 租税は特に計算に力を入れていました。そのため、法人と消費は答練の問題を中心に解き続け ていました。そして法人・消費の計算は、ABランクは解けるように何度も練習しました。所得の 計算についてはAランクを抑えるのみで終わらせていました。

 理論については法人・所得のABランクを試験まで繰り返し解いていました。

経営学

 計算についてはCを除いて完全にできるようにしました。計算はそうそう忘れるものではない ので早めにできるようにしておいて理論に力を入れました。唯一ポケコンを使った教科でもあり ました。ポケコンのABは暗記してCは読む。あとはテキストを繰り返し読んで、答練は完璧に。 試験までやることは変わりませんでした。

 試験勉強は本当に特別なことをする必要はありません。何人かの人が言っていることをすればいいのです。やることは単純で、しかしそれが難しく、近道やより効率的なやり方なんて探すも のではないと思います。

3、受験時代のモチベーション

私は受験期間を通してとてもムラがありました。まず、「家では勉強をせずに大原のみで勉強す る」という感じでした。しかし、雨の日は予備校に行かなかったり、予備校の近くにあった古本 屋の常連でした。なんかやる気が出ないと予備校に行かないこともよくあって、3連休もたくさ んあったように思います。

やる気の幅が大きかったのでとても苦労しました。やる気を無理やり出す方法も判らなかったの でやる気が出るまで毎日を過ごして待つという感じでした。試験勉強の期間は長いのでそういう時もあっていいのかもしれないと思います。

 公認会計士試験は凡人が受かる最難関の試験だと思っています。やればできるようになるし、 受かるようにもなります。論文だけでいえば今年度は3人に一人が受かっています。倍率たった の3倍です。頑張ってください。


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