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Jackさん(男性・26歳)の合格体験記

1. 自己紹介

はじめまして。Jackと申します。 わたしは、大学卒業後に受験を志し、受験2回で合格を果たしました。 受験予備校は大原でした。 私が、受験勉強中や本試験の体験を通じて感じた事を書かせていただこうと思います。

2. 一発で合格するためには

私は一度目の受験は失敗してしまいましたが、いま思えば一度目で合格することも可能な試験だっ たと思います。そこで、ここでは、私が失敗してしまった原因と、私が人に薦める一発合格のた めの勉強法を書かせていただきます。入門生の方は参考に読んでみてください。

私が1年目に失敗してしまった原因は、上級期に我慢が出来なかったことだと思います。入門期 は点が取れていたのですが、上級期に入ると過年度の受験生と同じクラスになり、答練も急に難 しくなったので、思うように点が取れなくなりました。ここで、「やばい」「点をとらなきゃ」 と精神的に追い詰められてしまい、入門期にやっていたようなテキストベースの勉強ではなく、 むずかしい答錬を繰り返して完璧を目指そうとしてしまっていました。

このような学習は、過年 度の受験経験者はやっても問題ないと思いますが、入門上がりで新しいことばかり習っている段 階の受験生がやってしまうと、授業内容の復習が疎かになってしまい、授業に遅れてしまいます。 答練の点が悪くても我慢して、講義が終わっていないうちはテキストベースの復習を大切にする ことが一発合格の近道だと思います。

3. 短答式試験について

企業法

短答式科目の中で唯一、暗記的要素が強い科目だと思います。なんとなくわかっている程度では 点数になりませんので、私も企業法には最も短答前の勉強時間を割きました。

大原では、短答対策用に肢別問題集という教材が配布されます。他科目は適当に眺めたり流した りする程度でしたが、企業法だけは肢別問題集を2回転させました。そのあと、よくまちがえた 肢のみ3回転させました。そのあと、大原の短答まとめテキスト(短答用の知識をまとめた一覧 表形式の教材)を用意して、それを直前に丸暗記して知識を整理しました。

監査論+管理会計論

はじめに監査論から解き始め、30分くらい経ったら管理会計論に入るというスタイルを答練期 から徹底していました。おそらく、本番でもあまり時間的な余裕はない科目だと思いますので、 正確に解くことと、時間配分をしっかりすることが大切だと思います。個人的な対策としては、 難しい問題にハマって時間を浪費してしまわないように心がけていました。

財務会計論

他の科目とちがうのは一問ずつの配点の高さです。過去問を見ていただければわかりますが、 総合問題を除き、1問に7〜8点の配点がなされていますので、2問ミスすると得点比率を約3% 落としてしまう計算になります。企業法、監査論、管理会計論で7割をキープできたとしても、 財務会計論で一気に貯金を食いつぶしてしまう人も多いのではないでしょうか。

私が計算の対策としてやっていたのは、1日1章、例えば今日は減損会計をやろうと範囲を決め、 テキストを読んで例題を解くという作業です。個人的には、短答答練を繰り返し解くよりも、テ キストを繰り返したほうがよいと思います。なぜなら、例えば減損会計を勉強する場合、答練で は、共用資産を資産グループに配分しない方法のような1つのパターンしか出題されませんが、 テキストでは、共用資産を資産グループに配分しない方法、配分する方法、のれんの場合と対比 …といった感じで、各パターンを網羅的に学習できるからです。

理論対策としては、テキストを 読んで、参照基準の「結論の背景」を流し読みしていました。

4. 論文式試験について

論文式試験で大事なのは、「確実性」です。すなわち正解することよりも、間違えないことが大 事です。例えば、小問が6つある問題があった場合、すべての問を解いてやろうとするのではな く、問1で答えが出たら本当にそれで大丈夫か確認、問2でも答えが出たらもう一度確認、・・・ といった感じで解いていくことが大事です。

その結果、すべての小問に手がまわらなくなってし まったとしても、手をつけた問題が正解しているなら大丈夫だと思います。普段の答練でも、解 いた個所は絶対にまちがえないということを強く意識するとよいと思います。

5. 受験界の定説についてのコメント

ところで、受験界にはいくつか、定説のようなものがあります。予備校に通っていれば、一度は 耳にする言葉です。それについて、感じたことを書かせていただきます。

・「計算が大事」

租税法については当てはまる言葉だと思います。おそらく、新試験に移行後、まだ出題実績が 少ないため、基本的な問題から出題して然るべきという段階だからだと思います。

ただし、会計学(特に財務会計論)については、もはや時代遅れになっている言葉なのではない かなと思います。過去問を見ていただければ一目瞭然なのですが、財務会計論の論文式試験問題 は、新試験移行後から理論問題の比重が圧倒的に多くなってきています。したがって論文式試験 直前では、計算問題の細かい部分をつつくよりも理論の基礎的部分を丁寧に記述できるような準 備をしたほうがよいと感じます。(注:短答式試験では財務会計論の計算問題も多く出題される わけですから、普段の学習で力を抜いていいと言っているわけではありません。)

・「理論で空欄は作るな」

これはあまり鵜呑みにしなくてもいいような気がします。実際、私は本試験で時間が足りず、か なり空欄をつくってしまいましたが、合格しました。ただひたすら埋めるために乱雑な文書を10 個書くより、読み手を意識して丁寧な文章を5個書いたほうが得点は高いかもしれません。

6. おわりに

いろいろと書いてきましたが、私が一番言いたいのはテキストを大事にしてほしいということ につきます。試験直前に、テキストがボロボロに破れるくらいなっていれば必ず合格できます。

合格者減や就職難といったやや暗いニュースもありますが、会計関連の知識は社会のどこにいっ ても必要になってくるはずですので、皆様が今やっていることは絶対に無駄にならないと思いま す。頑張ってください。


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