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じゃぐさん(男性・20歳)の合格体験記

はじめに

はじめまして。現在大学3年生のじゃぐといいます。大学1年生の時から簿記を学び始め、奇跡的 にも2009年の公認会計士試験に一回で合格することができました。そこで、勉強法も交えて合格・ 就職活動までの軌跡を書いていきたいと思います。この合格体験記が少しでも受験生の方々、特 に大学生でありながら公認会計士を目指している・目指そうと考えている方の役に立てば幸いで す。

各時期の過ごし方・勉強法

2007年4月~12月

大学に入学してすぐに大学の簿記講座を受講し始めました。当初は公認会計士を目指すという意 思があったのではなく、なんとなく簿記を学んでおこう、という程度の気持ちでした。そのため 大学の授業にもすべて出席しており、公認会計士試験の勉強にそれほど力を入れていたわけでは ありませんでした。とりあえず簿記検定の2級と3級の勉強をしました。

このころの自習時間はほとんどありませんでした。検定試験の直前期に復習をする、といった程 度でした。また、11月の2級の受験が終わった後はまったく勉強することはありませんでした。 今思えばこれが私の簿記の計算という弱点につながったと思います…。

2007年12月〜2008年6月

その後、2008年の1月にクレアールに入学しました。予備校を選んだ理由は授業料が安かったこ とです。非常識合格法や薄いテキスト、といった宣伝もありましたが、ある程度大きい予備校で あれば授業内容に大差はないであろう、自分でやればなんとかなるであろう、と考えました。

クレアールの会計士講座は、簿記1級の講座からそのまま移っていく感じでした。私は簿記1級の講 座からとったのですが、前述のとおり2ヵ月間はまったく簿記に触れていなかったため、授業に ついていくのもやっとで、その授業を聞いて終わり、という程度の理解しかしていませんでした。

また、実際に公認会計士になろうと思ったのが12月頃だったので1月に入学したのですが、その ころには1級講座が開講してしばらくたっていたため、結局ライブ授業に追いつくことができず に1級講座はDVDで見ました。

かなり遅れを取っていることは自覚していましたが、最終的に公認会計士の試験に間に合えばい いや、という気持ちで、あまりあせらずに自分のペースで勉強を続けていきました。このころに もっとあせって計算をやっていれば、とも思いますが、自分の勉強のペースをつくれたのはこの ころだったのかな、という思いもあります。

このころは、大学の授業を受けてからクレアールに 移動してDVDを見て帰る、といった生活をしていました。大学の講義にも相変わらずすべて出席 していたため、やはり復習の時間は足りておらず、自習時間は0~2時間くらいだったと思います。 DVDを見ておわり、という日もあったくらいで、自習をする時には簿記1級の計算の勉強だけをし ていました。

2008年6月〜2009年2月

そして公認会計士講座がはじまりました。2009年2月末くらいまでに論文科目の租税法と経営学 は講義が終わりました。やはり通常通りに大学に通って、その帰りにクレアールに通う、という スタイルでした。ようやくライブ講義に追いついたくらいでした。

理論の理解は思ったより苦労 せずに進みました。あまり時間をかけて復習をしたことはありません。授業中にすべて理解して 覚えてしまおう、という気持ちで講義を受けていました。相変わらず計算科目は苦手のままでし た。最初から苦手意識があったことも悪かったと思います。また、計算は大体できているという 前提で講義がすすむため、ライブの授業に出ていても、結局遅れたままだったように思います。

また、各科目の答練も始まりましたが、正直成績は悪かったです。クレアールの成績優秀者など 程遠い順位で、平均点にも届かないことがほとんどでした。しかし、答練を軽視していいという わけではありませんが、所詮練習だ、という気持ちで受け止め、自分が思ったように勉強してい きました。このころに感じたのは、頭では理解していても、いざ答案を書くとなるとうまく書き 表せないことが多い、ということです。自分ではしっかりかけたように感じた答案も採点される とそれほどでもない、ということが多々ありました。

また、これは良くないことだと思いますが、 簿記の計算がかなりひどかったので、最低限の範囲だけとって他の科目でカバーしよう、とこの ころ既に簿記で点を稼ぐことは半分あきらめていました。まだまだ試験までに計算科目が伸びる 余地はある時期なので、もっと計算の練習をしていれば、と思います。

正直短答試験にすら間に合うかな、という状態だったので、1月ごろから短答に特化して勉強し ていました。租税法と経営学は講義を聞いて復習もせずに答練を受けてそのまま放置、という感 じでした。受けていない講義や答練もあったくらいでした。

この時期の勉強時間は2~3時間くらいでした。大学の授業に出てクレアールに行く、というスタ イルは変わっていなかったため、自習時間もそれほど増えませんでした。やはり計算科目を中心 に復習していました。理論科目は答練の直前だけ勉強する感じでした。

2009年2月〜2009年5月 短答試験

簿記の計算では明らかに他の受験者に劣っていたため、他の科目で差を付けられるようにしよう と考えていました。ここからは科目別に勉強法と(うろ覚えですが)短答試験の結果を書いていき たいと思います。

財務会計 131/200
簿記は個別論点をテキストの例題で確認することをしていました。この時期にそんなレベルだっ たのか、と思われるかもしれませんが本当にそのレベルでした。総合問題は時間をかければ高得 点が取れるくらいでした。財表はテキストを読んでいました。ひたすらテキストを眺めて理解し て覚えていました。

管理会計 85/100
計算はそれほどパターンも多くないと思うので、ある程度練習したら取れるようになりました。 理論はテキストの読み込みをしました。財表と同じようにずっと眺めていました。また、原価計 算基準も読んでいました。

監査論 75/100
ひたすらテキストを読んでいました。短答試験は細かい論点も出題されるので、見落としがない ようにとにかくテキストを読み込んでいきました。

企業法 75/100
やはりひたすらテキストを読んでいました。条文集も利用していましたが、テキストを読んでい てときどき条文を見る程度で、テキスト中心に勉強していました。

租税法・経営学 なし
なにもしていませんでした。

結果366/500でした。たぶん大丈夫だろうということで論文試験に向けての勉強がはじまりまし た。

大学生の春休みはかなり長く、その時期の自習時間は8時間くらいでした。また、ゴールデンウィ ークには10~14時間くらいの勉強時間をとることができました。しかし平日は3時間ほどでした。 前期にも授業を多めに取っていたため、休日に復習をしていました。

2009年5月短答試験~2009年8月論文試験

基本的には短答試験と同じ勉強法でしたが、租税法と経営学はほぼ完全に忘れていたため、すぐ 復習にとりかかりました。この2科目の勉強法を書いていきます。

租税法
法人税はとにかく計算を練習しました。テキストの例題、問題集をひたすら回していました。理 解するというよりも論点ごとに計算パターンを覚えました。重要性の低い論点はバッサリ切り、 自分ができるところだけしっかりとろうと考えていました。 消費税も計算を中心に勉強しました。基本的なところだけを抑えて、計算パターンを覚えていき ました。 所得税は計算の勉強はせず、理論として覚えていきました。会計学とは異なる部分も多い租税法 なので、理解するのには苦労しましたが、なんとかテキストレベルの問題ならこなせるようにな りました。 本試験では法人税の計算と理論問題はしっかりとれたように感じます。消費税の計算はまったく できませんでした。1か所くらいしかあっていなかったと思います。とにかく足切りを免れる程 度の勉強しかしていなかったので大変な科目でした。

経営学
大学で学ぶ科目だったので、経営管理論は苦労しませんでした。しかし財務論は難しく感じまし た。やはりテキスト中心に復習をし、答練も回していきました。グラフに関数として書き表して 理解していきました。一度理解できればそれほど難解ではないと思うようになりました。本番で もわりと自信を持って解くことができた科目でした。 この時期は平日は3時間ほどの自習時間でしたが、夏休みに入ってからは10時間くらいの自習を していました。また、論文試験の前には監査法人の面接のエントリーをしました。

2009年8月論文試験〜2009年11月合格発表

監査法人の面接が始まりました。3年生ですが就職活動をしました。予約段階でのんびりしてい ると面接予約が取れない法人も出てくるので、勉強の合間にでも情報のチェックはこまめにした 方が良いと思います。合格発表前の面接ではグループディスカッションや集団面接はクリアする ものの、個人面接ですべて落とされました。軽い気持ちで受けていたのが悪かったとは思います が。

合格発表後にも各法人の面接がありました。なんとか合格していたのですぐに面接に向かいまし た。その結果、幸運にも1社だけ内定をだしてもらえました。試験を受けながらいきなり就職活 動が始まるので大変だとは思いますが、エントリーシートや面接の準備はしっかりしておかない と内定をもらえないことも十分ありえるので、よく準備しておくことが必要です。

最後に

公認会計士試験は範囲も広く、大変な試験です。モチベーションが落ちることは必ずあると思う ので、その時どうするか、ということを考えるのも大切だと思います。私は大学の授業にもほぼ すべて出席しましたし、サークル活動にも参加していました。自分にあったやり方が分かれば、 それほど追い込まれないでも十分合格可能な試験だと思いますし、大学との両立も可能だと思い ます。

また、答練や模試の結果が悪くても、あくまで練習ですから、本番までに間に合えばい いという気持ちで頑張ってください。あきらめないで続ければ必ず合格できると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。受験生の皆さんの合格を祈っています。




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