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コナンさん(男性・27歳)の合格体験記

1.はじめに

私が公認会計士を目指したのは、「いろんな会社の仕組みを知りたい」と思ったのがきっかけで した。

私は大学卒業後、IT企業に就職し、営業の仕事をしていました。営業の仕事はお金にかかわる部 分が多かったため、仕事をする中で、しだいに会社の資金の流れに関する体系的な勉強がしたい と思うようになりました。そして、多くの会社の財務の仕組みを客観的な立場で知ることができ る仕事を探していたところ、公認会計士に興味を持ちました。

受験を決意した当初は仕事をしていましたので、通信講座で勉強を始めました。しかし、勉強を始めてから約9カ月の入門・基礎期はほとんど勉強をしていませんでした。上級期に入る直前に まだ入門のテキストも終わっていないという状態でした。このままの勉強の進め方では、翌年の 試験までに学習が完了するかどうかが不安になり、上級期に入るタイミングで会社を退職し、受 験に専念することにしました。

2. 私の勉強法・総論

私は、退職して実際に勉強を始めてから合格までちょうど2年かかりました。1年目と2年目で は勉強の仕方が異なりました。

1年目は上級期の講義を受けながら、並行して自分で入門・基礎期のテキストを勉強していました。頭の中は相当混乱していましたが、もう必死だったのでこの時期が一番勉強していたと思い ます。

公認会計士の勉強は範囲が広いので、ある程度の時間をかけて勉強することも必要だと思います。 1年目は「質よりも量」という感じでひたすら頭に詰め込むという勉強法でした。朝から夜まで できる限り勉強して、休みも不定期に取っているという感じでした。この時期に時間を費やして 勉強したことが、2年目につながったと思います。

2年目は「量より質」に重点を置きました。まずは、計算科目の入門・基礎期の復習から始めま した。1年目に不合格だった理由は、入門・基礎期に学習する他の受験生が確実に押さえている ようなポイントが自分にはできなかったのが原因だと考えたからです。そこで、もう一度テキス トに戻って復習しなおすことにしました。

1年目にひととおり、勉強はしていましたが、このときに復習することで、1年目にとりあえず頭の中に詰め込んでいた知識を整理することができたと思います。バラバラだったものがつながっ たような感じです。1年目は何が何だか分からない部分もありましたが、2年目には何のために 何を計算しようとしているのかを整理して理解することができたため、自分がわからない部分、 できない部分をきちんと把握することができ、その部分に絞って効率のよい学習をすることがで きたと思います。このときの復習で、計算科目を早い段階で得意科目にできたことがよかったと 思います。

また、私は朝が弱いので、朝早くから勉強することはせず、朝は10時から勉強を開始し、週に 1日は勉強しない日をつくってリフレッシュすることをこころがけていました。長丁場の試験な ので、体調管理は大事だと思います。

3. 私の勉強法・各論

@ 計算科目について

会計士試験は計算科目が重要です。理論科目は複数回答がありえますし、論点を外して大失敗す ることもありますが、計算科目の答えは一つしかありません。また、計算科目はやればやるだけ 点数に比例するため、差がつきやすいです。

計算は、何度も何度も繰り返し解いて、スポーツの練習のように体に覚えさせるのが一番だと思います。私は1日に、簿記と管理会計と租税法のアクセスを1日1問ずつ解いていました。間違 えた問題は、ピンポイントで解き直しができるようにメモしておくと、時間がかからず効率的だ と思います。

A 理論科目について

財務諸表論

テキストを読みながら、簿記と関連付けて学習しました。あらかじめ簿記を得意にしていると、 理解に苦労せずに済むと思います。基礎的な内容についてはテキストを読んでしっかり書けるよ うにして、応用的な問題は問題文をよく吟味して解く癖をつけました。

企業法

条文を引きながら勉強することと、規制の趣旨を理解することが大切だと思います。予備校の答 練では時折、こまかい内容を問う出題もありましたが、本試験では基本的な出題が多くなってい るので、基本論点をしっかり固めていけば大丈夫だと思います。

監査論

実施論と報告論の体系的な理解が大事だと思います。なぜなら、本試験では実務的な内容が少な からず出題されます。実施論と報告論の知識を使って論理構成することになると思いますので、 理解ができていないと、回答ができないからです。

また、監査基準の改訂前文を読むことをおすすめします。これを読むと基準がつくられた背景や 経緯がわかりますし、実際に本試験でも改訂全文からの出題実績が多いからです。

経営学

ファイナンス部分については計算練習を、講義の都度復習するようにしていました。その他の部 分は、専門用語の暗記的要素が強いので論文式試験直前に反復して頭に詰め込めばよいと思いま す。

総じて理論科目については、いかに暗記を減らすかが重要だと思います。暗記には限度がありますし、あまりやりすぎると応用的な問題に対応できなくなってしまいます。どの科目にも、根幹 になる考え方や方向性がありますので、それを捉えることに集中するべきだと思います。

4. おわりに

「継続は力なり」といいますが、大切なのは、続けられる方法で継続していくことだと思います。 勉強していると、他の受験生の勉強法に接して、自分の勉強法に不安を感じることもあるかと思 います。私の場合、他の受験生が早朝から夜遅くまで勉強しているのを見て不安に感じることも ありました。同じように朝から勉強してみたこともありましたが、自分にとって継続できる勉強 法は朝10時からスタートして、週1日は休むというものでした。どのような方法であっても、 続けられればこそ、成果が出るのだと思います。いろいろな情報に惑わされることなく、皆さん がそれぞれ自分に合った勉強法を見つけて、継続していってほしいと思います。

受験生活はある程度の時間がかかりますし、楽しいとはなかなか思えないかもしれません。です から、少しでも楽しめる方法を見つけていくというのも大切だと思います。

最後まであきらめずに続けていけば、きっと合格できる試験ですので、頑張ってください。


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