合格体験記


StartPage!公認会計士試験トップページ

合格体験記

トップページ > 合格体験記トップページ > むっちさんの合格体験記

むっちさん(女性・23歳)の合格体験記

1.はじめに

こんにちは。簡単に自己紹介からさせていただきます。 私は大学在学中から会計士試験の受験を志し、今回2度目の挑戦で合格を果たすことができまし た。受験生の方々のお役にたてればと思い、体験記を書かせていただきます。

受験歴

2008年TAC1.5年L本科 短答合格・論文不合格(租税法科目合格)
2009年TAC上級本科 論文合格

成績等

08TAC第1回全答練 1000番台
08TAC第2回全答練 1000番台
09TAC第1回全答練 200番台
09TAC第2回全答練 100番台
09大原全国模試 300番台

2. 勉強法・総論

これから受験を始める方に何かアドバイスをさせていただくとすれば、「勉強時間を科目毎に適 切に配分すること」「勉強開始時期から生活リズムを整えること」の2点をおすすめします。

まず1点目についてです。会計士の試験科目は7科目あります。合否は総合点の相対評価で決ま るため、どの科目も満遍なく実力をつけて他の受験生ができる内容は確実に自分もできるように する必要があります。私は受験1年目に、租税法が得意だったので、その科目を得点源にしよう としていて、苦手科目を克服しようとする意識が薄かった気がします。得意科目がある人は、得 意科目以外に意識して勉強時間を割くようにするべきだと思います。

次に2点目についてです。私も受験勉強を開始するときに先輩に言われたのですが、長期の受験 生活は最初が肝心です。授業開始日から、授業は欠席しない、復習をその日に済ませる、講師に 積極的に質問するなど、受験生の生活リズムに切り替えてください。特に在学中から勉強を志す 方は、大学の友人との付き合いもあると思いますが、意識して予備校を生活の中心にするくらい の気持ちを持つことが大切だと思います。

3. 勉強法・各論

財務会計論・計算(簿記)

会計士試験で一番配点の高い科目なので、入門基礎期から気合を入れて勉強しました。TACの場 合、理論科目は上級期でも基礎内容の反復がありますが、計算科目は反復しないので、計算科目 の入門基礎期の内容は上級期に入る前に固めることが大事です。

具体的には、問題集を上級開始前に3回転させることと、授業開始時にあるミニテストで毎回満点を取ることを目標にしていました。TACのミニテストは良くできていると思いますので、うま く活用するとよいと思います。

上級期に入ると、連結会計の授業が始まります。私は始め苦手だったのですが、最終的には得意 になりました。個別論点の仕訳は実際の取引を仕訳にあらわすものなので理解できれば簡単なの ですが、連結会計の仕訳はほとんどが単なる修正仕訳(取引を記帳するものではない)なので、 慣れないうちは戸惑うと思います。おそらく何度も例題を解いたり、タイムテーブルを書いたり して、時間をかけて慣れていくしかないと思います。連結会計をしっかり固めておくと、そのあ との企業結合の勉強もスムーズに理解できると思います。

財務会計論・理論(財務諸表論)

塩川先生の講義を集中して聴き、その後はテキストを何度も読んでいました。財務諸表論は単調 な科目なので、独学だとつまらない科目ですが、私は担当講師に恵まれたおかげで、いつも楽し みながら勉強することができました。財務諸表論に限らず、理論科目の授業がつまらなく感じた ら、講師を変えてみるとよいと思います。

管理会計論

入門基礎期は、簿記と同じように問題集とミニテストの問題を繰り返していました。原価計算は、 計算パターンが多様なので、勉強量の少ない入門基礎期のうちに問題集や答練を何度もこなして 固めておくべきだと思います。

上級期に入ると、管理会計の時代の流れを意識した理論科目的な学習が中心になってきます。私 は、近藤先生の作成したレジュメを使用していました。

租税法

他の計算科目と同様に、問題集と答練を繰り返していました。個人的には、7科目中で一番費用 対効果のいい科目なのではないかと思います。

講師の方もおっしゃっていたのですが、簿記の税効果会計の内容とリンクさせて学習すると覚える量が減って効率的だと思います。租税法の加算留保項目は、税効果会計の繰延税金資産として オンバランスされますし、減算留保項目は税効果会計では繰延税金負債になります。社外流出項 目は税効果会計の対象外です。

企業法

講義を聴き、その後はテキストを何度も読んでいました。普段の学習では、条文をこまめにひく ことと、立法趣旨を逐一確認することを心がけていました。

論文式試験前に、テキストに載っている論証例をひととおり7〜8割程度の精度で書けるように しました。時間がかかるかもしれませんが、合格するすべての受験生がやっていることですので、 必要な作業だったと思います。

監査論

これも講義を聴き、その後は監査基準や委員会報告書も何度か参照しながら、テキストを何度も 読んでいました。

経営学

ファイナンスの計算部分は何度もテキストを繰り返して、完璧に仕上げました。戦略論や組織論 については、講師の方が言っていた重要度ランクを目安に、強弱をつけてテキストを読んでいま した。

4. 就職活動について

勉強とは直接関係ありませんが、今年度の就職活動状況についても書かせていただきます。来年 度が同じかは分かりませんが、参考にしてください。

おそらく、短答式試験が終了した直後に、各法人の説明会が開催されると思います。論文式試験 終了後にも説明会は開催されますが、論文式試験終了後は息つく間もなく説明会や面接の予定が 入って慌ただしくなりますので、できれば短答終了後の説明会に参加して少し就職活動のことを 考える時間を設けておくのもよいと思います。

面接については、各法人のホームページから自分で面接希望日時を選んで、申し込むかたちにな ります。論文式試験の最終日に予約受付を開始する法人や、翌日に受付開始する法人など、さま ざまですので、志望する法人のホームページをご自分でチェックしてください。今年はどの法人 も受付開始直後に申し込みが殺到してすぐに日程が埋まってしまい、ほとんど予約が取れない状 況でした。ただし、大手監査法人については何度も追加の面接日程が組まれていましたので、最 初の募集で予約が取れなかったとしても、次の募集を待てばよいだけなので、面接が受けられな いということはないと思います。

それに対して、中堅監査法人の面接は大手監査法人ほど追加日 程が組まれていなかったので、中堅法人を志望される方は、知らない間に受付が終了してしまっ ていたなんてことがないように気を付けてください。

5. おわりに

拙文ながら最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

一人でも多くの方の参考になれば嬉しいです。私の文章を読んでくださった方が一人でも多く合格されることを祈っています。


スポンサード リンク


トップページ > 合格体験記