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どや顔さん(男性・27歳)の合格体験記

自己紹介

今年28歳になります、どや顔といいます。簡単な自己紹介ですが、一旦企業に就職(営業職)後2009年より会計士試験を受験するために退職して、受験に専念しました。短答式は独学で合格し、論文式はTACをメインに複数の予備校を利用し合格しました。他に独学での体験記がないようですので、予備校との比較を中心にこれから受験される方の手助けになればと思います。
※他の方と違い勉強方法等はあまり記載しません。

短答式(独学)

時系列に沿って進めていきます。まず短答式を独学で受験した理由は、

○ ある知識を知っているかどうかを問われる試験であるため、知識量が合否を決すると考えました。そのため、予備校と独学を比較して大きく差がつくとは考えませんでした。
○ 極端な話7割を超えなければ合格者0にもなりうる訳ですから、周りと同じ内容を知っていることが有利には働きません。
○ 予備校に入る場合、受けられるかわからない論文式の費用も支払う必要がありネックでした。

以上の理由から独学を選択しました。

独学で問題となるのは教材とモチベーションだと感じました。
ただ、教材については私が受験した時点で十分な教材が販売されており、ネットで検索すれば探す事ができるため、大きな障害とはならないと思います。蛇足ですが、某巨大掲示板の独学スレッドで紹介されている教材に私が利用した書籍が一つもなかったです。情報収集の重要性を再認識しました(笑)。さらに蛇足ですが、市販教材を購入する際にTAC出版であればTACの書籍WEBサイト、その他はビーケーワンを使うと割安で購入する事が可能です。

次にモチベーションについては多くの方が書かれていますが、万人に効く方法はないように思います。要は『会計士試験に必ず受からなければならない』と自分が考え行動すればいいので、そういった環境作りが大切ではないかと考えます。私の例で言えば、現状無職で受からなければ将来絶望的(収入等)なのが目にみえている、家庭環境的に受験期間は1年が限界、という状況でした。ただ、同様の環境に置かれても全ての方が全力で取り組むかと言えばそうとも限りません。ここで重要なのが自己分析、自分の価値観を知る事です。自分が絶対に失いたくないもの、守りたいものを失う状況を作り出せば自ずと行動に表れると思います。私の場合は将来を失いたくないと考え、一直線に行動したわけです。

言い換えればプレッシャーであり、動機です。ただ、あまりに重いプレッシャーも考えものですが。それらも全て自分のキャパシティと相談しながら設定する必要があるでしょう。

結果は
2009年5月短答 55% 不合格 (勉強期間2ヶ月)
2009年12月短答 73% 合格 (勉強期間3ヶ月)

12月の勉強期間が少ないのは勉強期間の長期化により、モチベーションの低下を懸念(自分の性格上)したためです。

論文式(予備校)

論文式試験に向けて予備校を選択したのは、おおよそ上記の反対の理由(偏差値による合格判定、周囲と同じ事ができるのはメリット)からです。TACを選択した理由は短答式直後に奨学生試験を行っており(この時期は受験者数が少なく高割引を獲得しやすい)、大幅な割引を獲得できたためです。正直大手であればどこでもいいと思います。重要な事は自分が予備校を信頼して最後まで勉強することができるかです。 予備校の授業を受けた印象は『遅い、長い、聞き逃す』でした。これを解消するため、VTR講義(個別視聴!)をお勧めします。メリットとしてはスピードの調整、早回し可、巻き戻し可、再受講可、休憩時間調整です。自分で時間をコントロールできる事がメリットでしょう。

予備校の利点は講義等の時間が決まっており、生活をルーティーン化しやすいということでした。TACではアクセス(計算ミニテスト)が8時前後から実施されており、これに参加すると無理なく1日10時間程度の勉強時間を確保できます。(独学で数ヶ月間同様のことをやるのは容易ではありません) その他の利点としては、アクセス、答練により適宜周囲との差を知るができました。これは各科目の勉強時間を調整する上で役に立ちました。

またモチベーションを長期間維持するためにも大変役に立ちました。私が受講したのは短答免除者を対象としたもので、当然クラスで私以外は1回以上論文式を受験していました。そのため短答合格しただけの私と比べれば強者ばかり、当初は常にクラス最下位の成績でした。それが時間の経過とともに近づき、並び、追い越すという一連の流れがあり、モチベーション維持に繋がっていたと思います。(自分の性格を考慮した上で最適な環境でした)

教材

その他、TACだけでは不十分と感じたものについて他の予備校、市販教材を利用して補完しましたので記載しておきます。(毎年テキストは変わりますので、ご自身で判断される事をおすすめします)

・LEC 租税法 理論 一問一答(DVD3枚)
・AXL 財務諸表論 直前対策(3種類)
・各予備校の公開模試
・スタンダードテキスト管理会計
・論文式50問問題集監査論等(租税法は法規集のコピペに近い内容であり、腹が立ったのでおすすめできないという意味で記載させていただきます)
※略称です。

アドバイス

合格者に勉強の方法を聞く事(合格体験記しかり)は非常に重要だと思いますが、アドバイスは最低でも科目合格レベルの成績を収めた科目を中心にした方がよいと思います。得点率45をとった科目のアドバイスでは正直期待できません。

私自身科目合格レベルに達した租税(57)、経営(62)、財務諸表論(55)について簡単にアドバイスさせていただきます。

租税、経営

受験科目の中で勉強時間と成績が比例しやすい科目です。この2つを固めることが合格への最短距離だと考えられます。共に注意点は、計算について『数字や問題の記載方法が違うために解けない』というケースが非常にもったいないので慣れてきたら新しい問題(他の予備校)にチャレンジして対応力を養ってください。

財務諸表論

答練はほとんど偏差値50以下で一番苦しんだ科目でした。(テキストの暗記はせず、理解を心がけていました)しかし試験の2ヶ月前に上記の教材を使ったことで一気に理解が深まりました(AXLの回し者ではないです笑)。そして1週間後のTACの全答練で100番以内を取る事ができました!その一部として
・日本がP/L、海外がB/S重視の理由
・古い基準と新しい基準の根底にあるものの違い
・概フレの4つのリスクからの解放(交換、時価の変動、契約の部分履行、被投資企業の活動)
ここで学んだ事は、複数の視点から物事を見たり、読んだり、聞いたりすることで理解が深まるということです。なので広い視野をもっていろいろな予備校を物色するのもいいと思います。

最後に

・わからないことをそのままにしない(理論はわかった気になりやすいです)
・やまをはらない(量が多すぎて逃げたくなります)
・情報は取捨選択を(情報に振り回されてはだめ)
・人の話をしっかり聞く(理解度に影響します)

以上のような当たり前のことができれば合格は可能だと思います。ただ、当たり前のことを当たり前に長期間するのが難しいですよね。でもそれを貫き通せた人の方が、そうでない人より合格に近いはずです!!

好き勝手な事を長々書かせていただきました。最後まで読んでいただきありがとうございます。最初の文章通り、他の方とは違った書き方をしたつもりです。もう一度受け直すとしても同様のプロセスを取ると思います。少しでもお役に立てれば幸いです。


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