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なおやさん(男性・24歳)の合格体験記

1.自己紹介

はじめまして、なおやと申します。私は大学3年から受験勉強を開始し、受験3回目で合格しました。受験生の皆様のお役にたてれば幸いです。

・受験回数 3回
・受験開始時年齢 21歳
・合格時年齢 24歳
・予備校 2008年目標TAC(2年本科)、2009年目標大原上級本コース、2010年目標大原上級本コース
・受験歴 2008年短答落ち、2009年短答合格・監査論・租税法科目合格
・公開模試の順位
 2008年TAC第1回全答練 2000番台(D判定)
 2008年TAC第2回全答練 2000番台(D判定)
 2009年大原全国模試600番台(D判定)
 2010年大原全国模試400番台(C判定)

2.勉強法総論

【大まかなスケジュール】

年内は主に講義の復習とステップの予習に終始しています。年明けからはステップ・答練対策が中心で短答対策も少しずつ。3月末から短答中心にシフト。公開模試までに一度完成させ、本番までにもう一度仕上げることを目標にしました。短答後〜短答合格発表までは計算科目の答練総復習、短答合格発表後〜公開模試までは計算をやりつつも、経営学を含めた理論科目中心、公開模試後は再度理論科目を何度も繰り返し勉強しました。

【大まかな方針】

テキスト以外のものには手を広げませんでした。短答も論文も、直前は基本重視の方策を採りました。また、本番が近づく前のことですが、短答・論文答練とも、結果は全然気にしませんでした。気にしたのは公開模試の順位くらいです。ちなみに、わたしの答練は総合で見ても散々で、短答答練は7割を超えたことがありませんし、論文でもいいものもあれば悪いものもある、という状態で、とても人に見せられるものではありませんでした。ただし、短答答練は弱点のあぶり出しという形で活用しましたし、論文答練の成績自体はまったく気にしなかったものの、公開模試は直前に返却された成績でどの程度の手ごたえでどの程度の得点比率が得られるかを何度も確認しました。

また、得意不得意科目の偏りができないよう、すべての科目を満遍なく勉強していました。ちなみに、わたしの公開模試の総合得点比率は55を少し超えたくらいであり、突出してできる受験生ではありませんでしたが、実力を出し切れれば本番のボーダーを超えることはできるとの読みがありました。

3.勉強法各論

≪財務会計論≫

まず、計算に関しては基本を重視しました。年内はテキストを何度も繰り返し、答練では平均くらいをとれればいいやという感じで、あまり細かいところを追いすぎないようにしました。年明けからは今までの答練を復習し始め、テキストは辞書代わりにその都度立ち返るような存在として利用しました。理論も、テキストを繰り返し読み、テキストの内容を固めることを重視しました。

≪管理会計論≫

基本的なスタイルは財務会計論と同じです。この科目は、いくらでも派生させた問題が作れるようなので、すべてを追うようなことはせず、テキストに載っている内容は確実に書けるようにし、答練で出てきた応用的な内容にはその都度対応する程度でした。成績も波がありましたが、難しい問題が出てきても基礎的な内容だけは落とさないように心がけ、常に平均は超えるように意識していました。

≪監査論≫

テキストに載っている絵や図表を暗記していました。何度も書いて描けるようになればそれが知識の幹になるので、そのあとでテキストや基準の文章を読むと枝付がされていきます。

≪企業法≫

まず、論証例の暗記から入りました。時間がかかりましたが、最終的には効果絶大でした。論証例は短答突破してからという方もおられるかと思いますが、論証例を暗記してしまえば、短答に必要な重要知識も自然と頭に入りますのでわざわざ分ける必要はないと思います。まず短答対策と称して細かい枝葉の知識を詰め込むのは苦痛だと思いますので、入門期から気合を入れて論証例を暗記し、知識の体系化をしてから細かい枝葉を短答前に肉付けして臨むのがよいと思います。

≪租税法≫

これも簿記や管理会計論と同じく、テキストを繰り返し読み、問題集の問題を解きました。時間がかかりますので、短答受験の方も、講義が始まったら遅れずについていくことが大切だと思います。とくに法人税は皆、仕上げてくるので、差をつけられると合格は厳しいと思います。消費税も、計算の下書きから真っ白な用紙に何度も計算過程を書いて、計算の構成要素を頭に叩き込むのがよいと思います。分野別のバランスは、法人:所得:消費=6:2:2くらいの力配分で勉強していました。

≪経営学≫

本試験で必ず出題されるので、まず何よりもファイナンスが大事です。その他の論点は、最悪論文式試験直前までに暗記すれば何とかなると思います。しかし、経営学は、知ってるか知っていないかで差がどんとついてしまう科目なので、予備校で学習した内容はすべて頭に入れていく必要があると思います。

経営学は本試験の配点は他の科目と同じであるのに、なぜか力を抜いている(例えば、重要度ランクCの箇所は切るとか言っている)受験生が多いように感じます。重要度ランクCの箇所も本試験では出題されていますので、もし本番で見たこともない問題だらけで、予備校で学習した内容は重要度ランクCのものばかりなんてことになってしまったら、いくら他の科目ができても合格はできません。

私の周りにも、他の科目はまあまあなのに経営学で足きり不合格になっている人が少なくなかったので、合否を分けるのはどれだけ真剣に経営学に取り組んだかであるといっても過言でないと思います。

4.本試験について

ここでは、本試験に向けたアドバイスを書こうと思います。

実際に、本試験では予備校の問題とは違い、驚くほど基本的な問題が出たり、見たことがないどうしようもない問題が出題されたりしています。今まで勉強した知識の1割くらいしか役に立たないかもしれません。

そのなかで大事なのは、捨てる技術と、間違えてはいけない問題を確実に解答してくる技術だと思います。
捨てる技術というのは、他の問題の解答時間を考えながら解くということで、手をつけて意外と時間がかかりそうだと思ったら捨てて次の問題に取り掛かるというものです。
間違えてはいけない問題を確実に解答してくる技術というのは、普通に解けた!という問題を2度3度計算しなおして正解する確率をより高くするというものです。
それから、本番当日に集中できるようにする準備というものも大事だと思います。具体的には、忘れ物をしない、開門時刻に余裕を持って行く、といったことです。

5.おわりに

拙文ながら読んでいただき、ありがとうございました。
昨今、とくに長期の受験生にはきびしいご時世ではありますが、諦める選択肢が頭にない限り、うからないことには次のステップには進めないわけですし、受験中は金融庁の合格者数方針のニュース等には耳を傾けず、受験勉強に集中するべきだと思います。

うかりさえすれば、仮にその後が思い通りにいかなくても、自分の力で乗り越えられる壁は乗り越えたんだと自信を持ってよいと思います。
頑張ってください。


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