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ぴよさん(男性・26歳)の合格体験記

自己紹介

会計大学院卒26歳です。一応、短答式は大学院在学中に免除なしで合格しました。受験回数は4回で専門学校はいずれも大原です。以下略歴です。

 2008年度短答式合格71%、本試験E判定落ち、監査論科目。
 2009年度 論文式A判定落ち。
 2010年度 合格、本試験成績は800番。

受験生活

ステップ答練は朝受けると規則正しい生活になるのでお勧めです。さらに適度な運動もストレス発散やダイエットになるため重要です。
トータルコントロールはかなり重要な気がします。私自身も最初の3年間は不規則な生活や暴飲暴食を繰り返す日々で成績も低迷していました。しかし、これを正すことで成績は上昇したので会計士試験の大部分は以上のようなことで決まるのかとも思っています。

勉強方法

とにかく簿記と租税の計算をマスターすること。ここからスタートです。
マスターとはテキストの処理を記憶していること。そして、総合問題形式での下書きを確立していることです。さらに付け加えれば、どの論点が解くのに時間がかかって、どの論点が比較的に解く時間が短く、正答率が高いか把握しているレベルまで仕上がっていれば完璧なマスターと言えるでしょう。簿記と租税の計算について答練を回して維持すればOKの状態にしておけば後々にかなり楽です。

具体的には、私の問題後回し論点は「退職給付」「税効果」「少数株主損益」などはほぼ切る感じでした。特に税効果は短答以降一切やらないです。時間がかかるものは切るスタンスで良いと思います。

理論に関しては、書いて覚えていました。企業も監査も財表も全てです。読んで覚えられればいいのですが専門用語もありますし漢字を忘れては困るので。ただ財表の場合はテキスト開きながらその意味も考える必要があるため暗記の要素は低いかもしれません。

最後に、よく一日全科目回すなどいわれますが、私は2日で全科目を目標にしていました。具体的には財務と租税と監査で1日、企業と経営と管理で1日といった具合です。

短答式

論文式答練を重視してください。企業や監査は肢別チェックに頼りがちになりますが、論文式テキストを重視して勉強することが大切です。肢別ばかりやると短答式の細かい選択肢が気になり、Aランク論点を落とすという悪循環になります。

さらに経営学も短答式試験までにある程度進めておくこと。これは管理会計に役立ちます。管理の最新会計分野の理論や計算構造を理解するには経営学の知識もある程度必要です。

財務会計の計算は網羅的に全ての処理を覚えること。理論はテキストと法規集を広げて、退職給付、ストックオプション、減損、伝統論などなど分野別にコツコツ学習していくしかないです。

論文式

目標は答練の成績を常に全科目偏差値60以上を目指してください。偏差値55未満は失敗と考え大いに反省し、何らかの対応策を考えてください。特に全答練や模試では300番以内に入ればほぼ受かります。以下個別に勉強方法を見ていきます。

(1) 簿記

ステップ・アクセスなどの答練を繰り返し解いて、分野別にファイリングしておきます。私の場合、「個別総合」「改正論点」「連結」「キャッシュ」「企業結合」です。その中であまりに細かすぎる論点、どう考えても解くのに時間がかかりすぎる論点、過年度出題論点は解く頻度を低くし、論文2か月前くらいからはしまってしまいます。

(2) 財務理論

テキストと答練を暗記。これだけで十分です。これ以外しないでください。この中から毎年出ます。本試験の応用問題もテキストの概念を使って対応させる問題ですので、基本的なことを深く学習する方法しかないです。具体的には答練の解説を何度も読んで、不明な点は質問していく方法で応用力を養えると思います。

ちなみに09の時A○Lのテキストに手を出しましたが、余計不得意になりましたし、これが原因で落ちたと言っても過言でないです。

(3) 管理会計

時間配分と解く順番。このパターンを確立するしかないです。この科目は他校の答練も有用です。時間配分と解く順番の練習になります。
あと、意外にも算数チックな問題は本試験で比較的多いため注意が必要です。連立方程式は相互配賦法以外でもかなり使います。

理論は余裕のある方ならばL○Cテキストが良いと思います。というか大原生みんな持っている気がするくらいです(笑)

(4) 企業法

条文が重要です。2条から847条くらいまでどこに何が書いてあるか、プレゼンできるくらいまで暗記すると本試験で負けません。そして条文趣旨もワンセット。コンパクトな論証を心がけてください。

(5) 監査論

基本的なフローを暗記して、あとは監査の専門用語を多用できるようになることと、結論から遡って答案構成できるようになることが重要です。

(6) 租税法

暗記です。最初は下書きをきっちり書いて個別問題で練習してそのあとはひたすら答練を回す感じが良いと思います。消費は課税・非課税の区分はテキスト完全暗記。所得税も理論で計算の知識は使うため軽めにやっておくべきでしょう。

理論は条文と条文趣旨。テキストの理論問題集のみでOKでしょう。こちらも基本答練の問題は解説まできっちり読んで条文もひいておく。

(7) 経営学

テキストの単語暗記とファイナスは答練のみで十分ですね。この科目に関しては予備校掛け持ちと日経新聞や他の基本書まで広げるとかなり攻めの科目になります。特に日経新聞は就職活動でも重要ですので社会人の基礎として必要です。

基本書や日経新聞の重要そうな単語はノートにまとめていました。これで本試験の成績は2ケタ台で得点比率65くらいでした。私のようにベテラン受験生で時間に余裕がある方は経営学だけでかなり合格に近づくと思います。

ただし、ここで注意。単語を覚えすぎると、同じ意味でどちらの単語?と迷ってしまう可能性があるので、その場合は大原やTACのテキストを解答することです。例えば、組織文化、組織風土、企業文化、企業風土などでは、「組織文化」と「企業文化」がテキストに書いてあるので「文化」を選択するということです。今回はどれも正解らいいですが、新聞には「風土」と出ているので迷いました。

最後に

どうやれば順位を上げられるか。偏差値を最大化できるか。これを考え、勉強することが重要な気がします(経営学以外)。つまり、大問ごとの解く順番や答案構成の時間などのパターンを確立して挑めば本試験で実力以上を出せるはずです。


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