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TAKAさん(男性・27歳)の合格体験記

自己紹介

こんにちは、合格体験記を執筆させていただきます。
私の体験記がこれから受験を志す方や、受験中の方のお役にたてれば幸いです。

私は2008年4月に会社を退社し、受験を始めました。
理由は、数年ごとにジョブローテーションで業務内容がコロコロ変わり、このまま仕事を続けていて社会一般に通用するスキルが身に着くのかどうかという点で不安を感じ始めたためです。会計に関しては、経理職に就いていたときに簿記3級を取得していたため、苦手意識がなく、また続きを勉強してみたいという意欲もあったため、思い切って会計士試験に挑戦することにしました。

これから受験を開始することを迷っている方へのメッセージとしては、難易度が高い試験ではないため、気合さえあるのであれば十分合格できるということをお伝えしたいと思います。ただし、退職して挑戦を考えている方は、今から学習開始して合格したときの年齢を考えて決断されたほうがよいと思います。

総論

勉強のスケジュールは予備校のカリキュラムをペースメーカーにしていました。講義や答練は全てライブで受講し、復習は必ずその日のうちに終わらせて、スケジュールについていきました。しんどかったですが、張り合いがありましたし、終わってみればこの時期に頑張ったことで基礎力がついたのだと思います。

そして、教材は、まず与えられたものを一通り理解するまでやって、そこから自分なりにアレンジして学習を進めていくというスタンスで勉強を進めました。

計算科目はテキストと答練を交互に繰り返しました。まず、テキストの例題がすんなりできるようになれば、かなりの力がつくと思います。テキスト例題が理解できたら、実践的な答練等に挑戦していきました。その一連の流れの中で、帰納的に、基本的な考え方、処理の仕方も磨こうと意識しました。

理論科目は途中まではテキストの読み込みをしていました。企業法は条文をこまめにひきながらテキストを何度も繰り返して読み込みました。財務諸表論と監査論はある程度テキストを読んだら、法規集と委員会報告書の読み込みにシフトしました。硬い表現もありますが、テキストよりも原文のほうがより本試験に近い教材となるので、できれば一度は目を通すべきだと講師に言われたからです。

財務諸表論は最後のほうに概念フレームワークを何度か読みこんだのが非常によかったです。概念フレームワークは重要ですし、今まで学習した各論の理論体系を把握するのにも役立ちますのでちょくちょく見て、ひととおり学習が終わったら読み込んでみると知識が整理されていいと思います。

ある程度力が付いてきたら過去問をやってみるようにしていました。特に監査論は知るべき概念が少ないので早い時期から過去問をやってみてからテキストや委員会報告書に戻るということをしました。過去問は当然そのまま出ませんが、傾向や出題の意図が見えますし、過去問に対する回答がある程度イメージできれば自分の力が合格レベルにあると自信が持てると思いますので自分の力を測る目安にもなりますし、独特な問題も多いので、本試験と予備校の違いを知る上で大いに参考になると思います。

1日の平均学習時間は講義時間を含めて10時間でした。睡眠時間は平均6時間くらいだと思います。休みは最初のうちは特に決めていませんでしたが、しばらくするとストレスを感じ始めたので、週1で休憩日をつくるようにしました。

各論

理論科目は上で述べたとおりですので、計算のみ書きます。

簿記について

簿記以外の科目は、講義を消化しているならば、最悪3ヶ月もあれば短答式試験に対応できる力が身につくと思います。しかし簿記だけは非常に時間がかかります。簿記はある以上の量の問題を解けばわかるようになる性格の科目です。私は、簿記だけは他科目に優先して勉強し、早い段階で3回ほどテキストの例題を繰り返しました。

問題演習では、問題と答えを見てわかった気になっているうちは上達しません。必ず自分の頭で考え、解いてください。

また、受験中は他校の情報が入ってきて不安になることがありますが、安易に他校の教材に手を出すのは危険だと思います。実力が身につかないのは今ある教材をマスターできていないからだということを忘れないで、今目の前にある教材の完全消化を意識してください。

管理会計について

伝統的な原価計算分野は反復練習である程度パターンがつかめて対応できましたが、新しい管理会計分野は苦労しました。

新しい管理会計の分野は、理屈付けが重要であって、計算そのものは簡単である場合が多いため、計算はその手順を確かめるために行い、その理論的な根拠が理解できれば、必ずしも反復練習することはしませんでした。本試験では、論述のウエイトが上がってきているようなので、理屈付けは大事だと思います。

租税法について

租税法は習得にある程度の時間を要するため、短答重視の勉強を行う場合でも、法人税の減価償却や受取配当などは勉強しておかないと短答合格後のスケジュールが厳しくなりますので、手を抜くことは禁物です。

また、過去問を見ると出題傾向が分かるので、早いうちから参照しておくと効率的に学習できます。理論にも40点の配点があるため、計算をしながら、なぜこの計算方法なのかをテキストなどでその都度確認し、計算と理論をセットで勉強をすすめることをおすすめします。

例えば、法人税は損金(益金)に該当するか、どの損金(益金)に該当するかを問う問題が多いので、日頃から意識しておくと対応し易くなると思います。所得税は出題傾向が読みにくいので、テキストや答練で基礎的なところを外さないようににやるしかないと思います。

とはいえ、租税法は手を広げてしまうと、税理士なみの勉強をすることになってしまいますので、合格必要習得範囲に絞る非常識合格法がコスト・パフォーマンスの面から優れていると考えます。

最後に

私は公認会計士になる魅力は人生の選択の幅を広げられることだと思います。合格者数の増加は高度に専門的な知識を身に付けた会計士の需要がますます増えていることの証ですし、IFRSが導入されれば、選択の幅がさらに広がっていくことは間違いないと思います。

受験は長期戦ですので、いろいろ我慢しなければなりませんが、チャレンジする価値は大いにあると思います。


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