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ラッキーさん(男性・28歳)の合格体験記

T.自己紹介

はじめまして。私は数年間一般企業で働いた後、退職してTACにて受験に専念して今年合格しました。
受験歴は以下の通りです。
 2007年 09目標でTACに入学
 2009年 短答合格・論文不合格(科目なし)
 2010年 論文合格

U.勉強法総論

予備校の講師の方々もよくおっしゃっていましたが、この試験のポイントは「苦手科目を作らずバランス良く勉強する」ことです。ただ、個人的には苦手科目を作らないことは勿論ですが、2〜3科目は得意科目があった方が良いと思います。

具体的な目安としては苦手科目は得点比率50を切らないようにすること、得意科目は得点比率55(科目合格レベル)を取ること、という感じです。

それでは私が思う勉強のポイントを4つ挙げたいと思います。

1.全ての講義・答練を後回しにせずに必ず受けること

これは当たり前のことですが、実はかなり難しいです。上級期に入ると講義を全て受けて、次回の講義までに復習を済ませることすらままならないくらい一杯一杯になります。そのような状況で講義をサボって後でやろうと思っても追い上げる時間なんてまずありません。そうするとやるべきことがどんどん後回しになり消化不良を起こし、結局その科目を嫌いになってしまったり苦手科目になってしまいます。

答練も然りで勉強が間に合ってなくてもとにかく教室で受けましょう。後で自分でやると時間に甘くなってしまったりして、2時間をどう使うかの感覚が養われません。

2.入門基礎期から成績上位をキープすること

どうしても上級期の内容を重視したくなりますが、上級期の内容は入門基礎期の内容を前提としています。ですから入門基礎期をしっかり理解できてないと結局上級期の内容もしっかり理解できません。

実際私の入門基礎期のクラスの人達を見ていると、入門基礎期のミニテストや実力テストで上位にいた人から順番に合格していっています。つまり入門基礎期で出遅れた人が上級期で一気に逆転することは難しいということだと思います。

3.自習は苦手科目からやること

自習室の人達を見渡すと、最初に計算科目から勉強してその後に理論科目をやる人が多かったように思います。アクセスが早朝にあることもあって何となくそういう風潮があるのではないでしょうか。しかし、自習の1日のスケジュールは大抵計画通りに進むわけもなく、押します。そうすると後半にやろうとしていた科目は必然的に勉強時間が少なくなり、苦手になります。

そこで、私は苦手科目から順番に勉強するスケジュールを立てていました。いきなり苦手科目から始めるのは精神的にキツイですが、後回しにすると勉強時間が少なくなり、いつまで経っても克服できません。

4.アクセスは無理に早朝に受けなくてもOK

校舎内では「早朝アクセスに出ることが合格への近道」的な雰囲気がありますが、私は関係ないと思います。特に上級講義がまだある時期は無理しなくていいと思います。早朝アクセスを受けて、その後の講義で睡魔に襲われて講義内容が頭に入ってないようでは本末転倒です。

V.勉強法各論

1.財務会計論(計算)

簿記は皆一番時間を割く科目だと思うのでなるべく得意科目にしておいた方が良いと思います。入門期は時間的余裕があるので、入門期の簿記は完璧に仕上げておくべきです。トレーニング簿記を購入して総合問題に慣れた方が良いと思います。

上級期はアクセスを何回も回したくなりますが、アクセスを解くと必然的に1時間弱は使ってしまいますし、総合問題形式ですから復習しなくてもいい得意分野まで解き直すことになり、非効率です。アクセスは2回ずつくらい復習してあとは苦手分野のみを問題集で潰しました。

また、最初のうちは難しいと思いますが関連する理論を併せて復習するとより理解が進むと思います。

2.財務会計論(理論)

この科目は論文式での配点が最も多いという意味では最重要科目と言えます。私は短答論文通して法規集は全く使用しませんでした。テキストを何度も読み込み、答練で配布される論点集を暗記しました。論点集は分野ごとに分けてファイリングして、テキストを読んだ範囲に対応する論点集を覚えました。理論科目はアウトプットの場が少ないので、論点集を有効に使うことがポイントだと思います。

3.管理会計論

計算は簿記と同じで入門期からしっかり仕上げておくべきです。勉強方法も簿記と同じです。しかし、簿記と違って一度理解してしまえば実力が落ちにくい科目なので簿記のように毎日計算問題を解いて感覚を鈍らせないようにするようなことはしなくても大丈夫です。また、理論の配点が高いので典型論点はほぼ満点がもらえるくらいにまで仕上げました。

4.監査論

この科目は実務をイメージしながら勉強することがポイントだと思います。その点、私は財務部で働いていたので監査実務をイメージしやすく有利だったかもしれません。

また、委員会報告書はあまり使用しませんでした。本番でも委員会報告書は配布されますが委員会報告書から引用できるような問題は出ないので、これに頼らないクセを付けといた方がいいと思います。

5.企業法

テキストを読み込み、問題集・答練を2〜3回転させました。できるだけアウトプットして答案構成の能力を付けることが重要です。条文は必ず引くようにした方が良いです。また市販のポケット六法よりも論文式で配布されるものを普段から使用していた方が本番でスムーズに条文を引けるのでおすすめです。

6.租税法

この科目の計算は費用対効果が良く、やった分だけ伸びるので得点源にすることをおすすめします。勉強方法は簿記と同じです。
理論はテキストと答練で出題された問題のみをおさえました。

7.経営学

この科目の理論は通っている予備校によって点差が付きうるリスキーな科目です。そこで私は2年目は大原の講義を単科で取ってリスクヘッジしていました。ただ1年目の方はそこまで手が回らないと思うので通っている予備校の教材に特化した方が良いと思います。

逆にファイナンスは数学が得意な人には簡単ですし、安定した得点源にできます。ですので、ファイナンスを優先して仕上げることをおすすめします。

W.おわりに

この試験はあくまで学力試験ですが、合格するために重要なことは学力よりも精神力やメンタルコントロールの巧さだと思います。

自分のモチベーションの保ち方・上げ方をなるべく早い段階で確立しておくと良いと思います。そして毎日淡々と勉強をし続けられる人が合格すると思います。

私の合格体験記が皆さんの合格の助けになれば幸いです。
拙文ながらここまで読んで頂きありがとうございました。


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