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KZさん(男性・25歳)の合格体験記

自己紹介

はじめまして。 現在25歳&職歴なしのKZと申します。
私は、今回5回目の受験にて合格を果たしました。私の場合、受験暦の短い方々はもちろんですが、特にいわゆるベテラン受験生と言われる方々の精神的な御力になれるのではないかと思い、今回執筆を決意した次第であります。この体験記を通じて「継続は力なり」という言葉の重みをお伝えしたいと思います。
まずは私の散々たる戦歴をご紹介致します。

 2006年 短答オチ(66点)
 2007年 短答オチ(59点)
 2008年 短答合格(72点)論文オチ(得点比率45点台F判定)
 2009年 短答免除 論文オチ(得点比率46点台D判定)
 2010年 短答免除(三振リーチ) 論文合格!(得点比率52点台ギリギリ合格)

予備校は最初から最後までTACであり、他の予備校を掛け持ちしたことはありませんでした。
したがって、以下ではタックのテキストを前提として書かせていただきます。

各科目の勉強方法・対策

財務会計(計算)

近年の傾向からして、この科目は専ら短答試験の対策になったと言っても過言ではないでしょう。 論文試験では、誰もが解ける基本問題と合格者レベルの人であってもなかなか取れない問題との差が明確です。 前者の様な問題は、短答対策でやり込んでいれば、論文対策として何か特別なことをしなくても取れます。 そして、そこさえ取れれば、論文では合格ラインに届きます。

それでは、短答対策として何をすれば良いか。 まずは、テキストの例題を解けるようにしましょう。 これが出来たら、とにかくアクセスと短答基礎答練を回しましょう。 短答直前答練は、力試し程度に解けば十分です。 回すべきはアクセスと短答基礎答練です。 頻度としては、1日につきアクセス1回分プラス短答問題数問でいいでしょう。 そして切るべき論点は明確にしましょう(帳簿とか)。 逆に、やると決めた論点はとことん極めましょう。 これで鬼畜レベルの問題が出題されない限り合格です。

財務会計(理論)

この科目は短答・論文共に大事な科目です。 短答対策としては、やはりテキストを読み込んだ上での法規集通読です。 余力があれば短答答練で出てきた知らない知識をインプットすること。 これで十分でしょう。 論文対策としては、論文答練が役に立ちます。 特に1つの論点について、複数の考え方があるものについては要注意です。 意外と本試験でそのまま出たりします。

そして、短答・論文両方に言えることですが、本試験では実務指針から引っ張ってきたような問題が出ることがあります。 しかし、そんなものは無視でいいです。 誰も解けません。 短答ならば適当にマークを、論文ならば思いついたこと適当に書いておきましょう。 差はつきません。

管理会計

この科目はアクセスが重宝されます(特に論文)。 授業を受けたらとにかくアクセスを解きましょう。 短答では短答答練をやり込んで計算腕力を維持しましょう。 しかし、近年の短答の管理会計は劇難になっているので、これをやっても全く歯が立たないかも知れません。 その時はその場でのバイタリティ発揮に力を尽くしましょう。

論文では、解くべき問題と捨てるべき問題の取捨選択をしっかりやってください。 この判断をミスると命取りになり兼ねません。 例えば、本番で問題を解いている時に、「もうちょっと時間をかければ取れるかもしれない」と思った問題があるとします。 しかし、そういう問題は、本試験では「捨て」です。 そこでこの問題に時間を掛けてしまったら、必ず時間切れになり、取るべき問題も焦りからミスを誘発して落とします(例えば単位ミス、問題文の指示を読み落とすなど)。 ここが管理会計の一番怖い点なのです。 気をつけましょう。

監査論

この科目は、論文ではかなりの曲者です。 短答は知識問題であるため、テキストの隅から隅まで押さえれば取れます。 ちなみに、テキストで言えば、小さい文字で書かれている注釈の部分から結構出題されたりしますので注意してください。

問題は論文です。長年受験していて思ったのは、自分の言葉で書いたら点数が低いということです。 ですので、テキストの言い回しをなるべく覚えるようにしましょう。 そして、論文である以上、理由付けが非常に大事です。 この点、タックの論文答練は非常に役立ちます。 基礎答練から直前答練までしっかりやりましょう。 そのまま出ることが多々あります。特に直前答練からの出題比率が高いです。 過年度生の方は、去年の答練もやったほうがいいです。

企業法

短答対策としては、とにかく条文通読につきます。 と言っても、普段使わない様な細かい条文をずっと覚えていられるはずもありませんから、短答まで残り1ヶ月を切ったあたりか細かい条文を頭に叩き込むようにしたら良いと思います。 しかし、金商法対策は別物と考えてください。 金商法の条文は通読してもチンプンカンプンなため、これは講師の作成したレジメ等で対策された方が良いと思います。

論文対策については、典型論点はとにかく論理の流れを覚えてしまいましょう。 特に主要条文の趣旨が非常に大事です。 条文を書いたらセットで必ず趣旨を書いてください。意外と忘れがちです。

租税法

この科目は計算については、とにかく量がものを言います。 テキストで基本を確認したら、問題集、アクセスをひたすら回すといいでしょう。 法人税の計算では、課税要件といった割と細かい部分も押さえておいた方が良いかもしれません。 消費税についても課税・非課税・不課税・免税の分類を細かいところまで押さえるべきです。

理論については、法人税と所得税の主要条文と言われるものをとにかく押さえましょう。 それで十分です。

経営学

この科目は、とにかくファイナンス勝負です。 ファイナンステキストの例題から答練まで徹底的にやりこんで下さい。 ただし、選択科目ということもあり、難しい問題にはあまり深入りしないで下さい。

組織論・戦略論・管理論対策としては、教科書の用語を覚えてください。 近年の傾向からすると、第1問は、用語問題がほとんどを占めていますので、とにかく語句の暗記です。 これに加えて、経済用語辞典を買ってきて、関係のありそうな単語にしぼって暗記するというのも出来ればやって下さい。 平行して、日本経済新聞の企業欄も読んでください。 覚えた単語が実際に紙面に出てきて、頭の中で繋がります。

おわりに

最後に全答練の順位の目安ですが、二回とも500番を取れるようにすれば、ほぼ受かります。 コツとしては2科目ほどスパークする科目(得意科目)を作っておき、残りの科目は平均前後の成績を取っていれば、500番以内に入れます。 もちろん、理想は全科目、平均よりちょっと上の成績を取ることなのですが、なかなか上手いこといかないのが実際です。

試験に合格して声を大にして言いたいのは、ベテの方、絶対に諦めないで下さい!ということです。 何がいけなかったのか対策を講じて取り組めば、必ず受かる試験です。 頑張ってください!


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