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非同族かいしゃさん(男性・21歳)の合格体験記

はじめに

はじめまして。非同族かいしゃと申します。私は大学2年のときに2011目標として大原簿記専門学校に通い始め、2010年12月短答合格(平成23年第一回短答式試験)し2011年論文式試験合格することができました。 皆さんの参考になるかどうかはわかりませんが一応アドバイスをさせていただきたいと思います。

使用したテキスト

 財務会計論  大原
 管理会計論  LEC
 監査論     大原
 企業法     大原
 租税法     大原
 経営学     大原

1日の平均勉強時間

 8hから10h程度(週1で休みを作ってました)

総論

大原では入門期に管理会計と財務会計の大半が終了するためその期間に計算を固め後を理論の暗記に時間を割きそこから必ず短答式試験のために短答特化して財務会計論、管理会計、監査論、企業法に時間を割いていくことをお勧めします。近年短答が難化しているため短答特化しなければ合格することは難しいと思います。

さらに、短答後に論文特化しても充分論文式試験に間に合いますので安心して短答特化してください。

科目別勉強方法

簿記

簿記は短答式試験を突破するに当たって最重要科目であると考えてよいと思います。 だからこそ基礎的な内容を早くに固めていくことをお勧めします。 簿記を得意科目にするには反復練習と理解だと思います。なぜその仕訳を行っているのかということを意識しながら復習をし問題を解くということを何回か繰り返せば基礎的な内容は抑えられるはずです。

大原のカリキュラムでは簿記と管理会計が監査論や企業法が始まるまでにほとんどが終わってしまうのでそれまでに計算科目を固めていれば暗記科目にも時間が割くこともでき効率的に学習することが可能となります。 (短答式までの学習時間一日2h程度)

論文対策についてですが簿記は短答式に必要な知識で足ります。ステップ答練応用や直対のないようはほぼ意味がなかったような気がするからです。(論文式では計算がほとんど壊滅でしたから・・・)

財務諸表論

理論についてはレクチャーで各論点の内容を理解しそれを暗記して知識の定着を図っていくというスタイルをとっていました。短答式については肢別チェックを何回か回転させ間違えたところを法規集でチェックして暗記の精度を高めていくというスタイルをとっていました。

論文式の対策としては短答のときから趣旨をなるべく抑えながら暗記するというスタイルをとっていたためそれを基盤に論点や対立概念(1取引基準と2取引基準)を暗記し答案に書き出せるように意識していました。論文式試験では思考力や応用力が試されますがその前提として典型論点や対立概念を抑えていないと応用しようにも基礎がなければできないので入門生だと暗記は必須です。

短答式・論文式までの学習時間(1日2時間くらい)

管理会計論

管理会計は計算については簿記と同様早期に固めておくことをお勧めします。管理会計の計算はなかなか忘れるということがないと思うので後々計算に割く時間が減らすことができ理論の精度を高めることができます。

計算については上記の簿記と同様です。少し違うのは計算については何回か問題を解いたらあとは問題を見て流れをイメージするだけという方法で時間短縮をしていたところです。

理論についてはLECの池辺先生の講座をとっていたためそのおかげで短答・論文ともに負けない点数を取ることができたと思います。

短答式までの学習時間2h
論文式までの学習時間1h

企業法

企業法は論文を見据えて短答式試験の勉強をすることが効率的ではないかと思います。

なぜなら、手続きの流れ、条文の趣旨や資本維持の原則などの概念を抑えながら短答式試験の対策をすれば暗記のスピードを格段にあげることができるからです。さらに短答式後の論文対策にも趣旨を1から覚える必要もなく文章構成に気をつけて論証例を暗記すれば偏差値52を下回ることはまずありません。もし見慣れない問題が出たとしても手続きの流れ、条文の趣旨を抑えていれば論証例の構成を変化させるだけで対応可能です。

論文を見据えて短答対策と記述していますがもちろん短答では暗記が必要なので肢別チェックと短答答練は何回も回転させていました。

1日の学習時間3h
論文式までは1hか2h程度

監査論

監査論の勉強については短答式と論文式を分けて対策することが良いのではないかと思います。

短答式試験では大体7割くらいの点数を確保するためには監査基準、倫理規則、公認会計士法、委員会報告書などの確実な暗記が必要となります。したがって短答対策としては肢別チェックを何回も繰り返し間違ったところをチェックしていくというスタイルが良いと思います。

論文式については暗記と理解が必要となると思います。暗記というのは一言一句覚えるというよりかは専門用語がすらすら言えるレベルでかまわないと思います。答案に書く際に必要となるからです。理解についてですが論文対策をどうすればよいのかわからず企業法と同じく、重要な概念をまず抑えるという方式をとりました。

財務諸表監査は誰のために行っているのか?
二重責任の原則とは?
アサーション方式とは?
といったように大きなものを抑えてそれを各論点に当てはめていくという方式にしました。

この結果監査論については偏差値60を超える得点を獲得することができました。

学習時間は短答式まで2hから3h程度
論文式までは1h程度

経営学

経営学は短答後1月中旬からレクチャーを受け始めました。

セオリーどおりだと思うのですがまずファイナンスの計算を背景にある理論とともに抑え残りの時間を経営管理論に充てていくというスタイルをとりました。ファイナンスは数式と図を徹底して暗記し、それと一緒に理論も抑えていくという簿記と同じスタイルだったので早くに完成させることができ本試験まで経営管理論ばかりやっていました。

経営管理は覚えることが多い割りに問題数が少なく配点も高いので周囲の受験生ができるであろう一問を落とすと偏差値が大きく下がってしまうので皆さんが通っているテキストを完璧にすることをお勧めします。

学習時間1h程度

租税法

大原では短答前の6月くらいから法人税法がはじまるのですが始まった時期はがつがつ勉強していましたが短答前には勉強しなっかたので短答後にはほぼ忘れてたので勉強開始は12月短答後でかまわないと思います。租税法は苦手科目なのでよいアドバイスができませんがやはり計算も基礎的な問題を重視すべきです。取れるところを確実に取れる能力さえあれば偏差値52は間違いなく超えます。答練の解きなおしと問題集を何回か解き、論文答練を受けていくことで本試験に対応できるレベルにたどり着けます。

学習時間1日2h程度

本試験当日の過ごし方

短答式試験、論文式試験のとき両方とも手が震えるほど緊張していたため最後の追い込みはせず寝ていました。ただ試験中には自分ができると判断したところは必ずとき絶対に解けると思えないところは適当にマークしたり白紙にして提出していました。この試験はできるところを解くことさえできれば合格できる試験なのでそういう意識は大切だったなと今そう思います。

最後に

この試験は簡単に合格することができるものでなく最初からどういう意識を持って勉強していたかによって結果が大きく変わってくると思います。これから受験される方、今受験中の方はやはり意識の持ち方で勉強に対する姿勢も変わり結果も大きく変わってくると思うので最後まで目的意識を大切にして惰性で勉強することがなければ必ず合格できると思います。

役に立つかはわかりませんが私の体験記とさせていただきます。


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