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ガンバさん(男性・21歳)の合格体験記

自己紹介

2008年、大学1回生の12月から勉強を始め、3回生の5月の短答式試験に合格。2010年の論文式試験では租税法の科目合格。当時は監査法人の就職活動も合格発表前だったこともあり、関西を中心に活動。合計5法人の採用試験を受け、関西の大手監査法人から内定。しかし、論文式試験が不合格であったために、もう一年勉強を続けることに。

受験予備校は大原をメインにし、科目別にAXL,TAC,LECと手を広げる。租税法が免除の分時間ができたこともあり、他の予備校の教材も十分に復習。模試の成績もよく、論文式試験の手応えもぼちぼち。合格発表後に就職活動を開始。

自分の可能性を広げるためにも大手中小を問わず、ES提出、面接を受ける。速い段階で中堅の監査法人から内定をいただけたので、他の大手の採用試験はキャンセルし、内定先に就職することを決定。

勉強方法(全体)

入門期は計算科目を中心に勉強しました。計算を得意科目にすることで、安定した成績を取ることができました。理論科目は答練を中心に出てきた問題をひたすら覚えたり、その周辺をテキストに戻って調べたりしていました。

短答式試験に特化という感覚は自分の中ではなく、5月に入っても普通に租税法や経営学のファイナンスの勉強はしていました。論文式試験に受かることが最終目標なので、短答式試験のためだけの勉強は極力控えたほうが良いと思います。

間に合わないという方も結構いましたが、学生もしくは専念している人の中で、勉強時間が足りていないというのは言い訳にすぎないと思います。一日の中で自分が無駄にしている時間(勉強内容以外を喋っている時間、テレビ・インターネットをしている時間)を見つめ直すべきです。

勉強量が多いはずなのに成績が伸びない人は、予備校の先生に相談に行ってください。行かない人けっこう多いです。自分の解ける問題を何回解いても一つ上のステージには上がれません。解けない問題こそ本試験で出ます。苦手を克服するのが試験勉強です。

あと、私は入門期テキストをおろそかにしすぎていました。テキストに書いていることは受験生として最低限知っておかなければならないことですし、応用問題も基本を理解した上にあるものです。テキストで少しでも理解できない論点があればとことん質問して攻略して欲しいと思います。

勉強方法(財務会計)

簿記に関しては「仕訳に始まり、仕訳に終わる」と思っています。連結の下書きなど自分の型はもちろん大事だと思いますが、連結の問題の仕訳が全部切れますか?分からないものがあったら結局T勘定は意味をなしません。仕訳は財務諸表論でも問われます。簿記の問題を解きながら、少しでも不安だったら仕訳を書いて、その都度覚えていきましょう。その仕訳の積み重ねが結局高得点につながります。

財務諸表論に関してはAXLをフル活用しました。AXLは結局基本論点を何回も繰り返しやるところにメリットがあると思います。応用力・思考力も基本論点をいかに他の論点に使えるかが問われているので、基本論点を繰り返しやったのはよかったと思います。僕はテキスト以外に答練、直前講義等もやりましたが(問題集は見ていません)、講義系を見て、テキストで勉強するのが一番良いと思います。

勉強方法(管理会計)

テキストはLEC、答練は大原で勉強していました。管理会計はなぜかあんまり得意ではなく、いつも平均ぐらいをさまよっていました。本試験前は基本論点だけは絶対に負けないと思って、10日間程度でステップ答練基礎10回分、論文基礎4回分を2回転ずつ回し、自信をつけて挑みました。

そのおかげで今年の本試験では基本的な問題を解ききり、難しい大問を1つ捨てましたが、それで得点比率64までとることができました。いかに基本的な問題が重要かということを改めて実感しました。

勉強方法(企業法)

企業法はあんまり得意ではなく、本試験の成績も普通なのであんまり得意なことは言えません。しかし今年の試験で自己株式が出ましたが、30点はありました。条文、主旨、条文、主旨という順番で書いて行くと高得点が狙えると思います。まずは条文を外さないことが負けないために必要だと思います。

勉強方法(監査論)

監査論はAXLメインで勉強していました。財務諸表論と同じようにテキストと答練、直前講座を使用しました。概念系は強いです。ただ手続的な面は少ないので他校の答練でカバーしていました。

勉強方法(租税法)

租税法は2010年度に科目合格ですが、当時は大原の問題集、答練をしっかりやっていました。やった量に比例して伸びる科目だと思うので、時間があれば是非租税法に力を入れましょう。

勉強方法(経営学)

経営学は上級期になってから一番伸びた科目でした。2010年の試験では経営学が悪すぎて不合格になってしまった面もあったので、経営学には力を入れました。大原のテキストを切って、上下巻でセットにファイリングし、新しい論点は間にルーズリーフで入れ、オリジナルなテキストを作って楽しみながら勉強していました。

ファイナンスに関しては自分で問題を作って解いてみるという方法をとっていました。例えば、A証券とB証券のリスク、リターンを適当に決めて、相関係数を計算したり、それをちょっとずつ動かしてみたりとか。勉強範囲はそこまで広くないと思うので、一回一回の勉強で深く考えることをしておくと、次の回転の時の入りがスムーズになります。ただ問題を解いただけだと次の入りは一回目と同じになってしまいます。そこが気をつけていた点でした。

戦略論、組織論については友達とのご飯のときにひたすら問題を出し合っていました。昼と夜と一緒ですし、ほぼ毎日決まったメンバーと食べていたので、その時間だけでかなりの量を覚えました。そうやって時間を有効活用することも大事だと思います。

就職活動編

昨年度と今年度で監査法人の就職試験では、小論文8回、グループディスカッション4回、グループ面接6回、個人面接7回受けました。面接は受ければ受けるほど上手くなると思います。緊張もしなくなってくると思います。なので事前に面接練習をしておくべきだと思います。その際はなるべく厳しめに本音で指摘してくれる人を捜しましょう。

私は予備校の就職活動対策は利用しませんでした。代わりに普段からゼミの中で議論を積極的にしていましたし、ゼミのOBと模擬面接をしたりもしていました。そうやって経験値を普段から積んで置くことで自分の考えや、アピールポイントを見つけて行くことが大事だと思います。

今学生でゼミに入っている方はゼミに参加して、自分の意見をどんどん発言していきましょう。知り合いの前で言えないことが面接の場ではすらすら言えるとは思えません。ゼミ生からの評価もしっかり聞いておきましょう。客観的なことを言ってくれますし、ゼミ生から評価の低い人は面接でも評価は低いと思います。その点でも普段からの行動が重要だと思います。

最後に

厳しい就職状況の中ですが、まずは試験に受かることに全力を尽くしてください。大手の法人でも論文式試験の順位を聞いてくるところもあるので、少しでも上で受かった方がいいでしょう。

苦しくなった時は休んでいいと思います。しっから休んで、なんで会計士になりたいと思ったのかをもう一度考えてまた気を改めて頑張ってください。


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