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基本重視さん(男性・25歳)の合格体験記

自己紹介

短答式試験1回、論文式3回の受験です。
短答式試験(2009年)では短答式試験に特化し、400点以上取れました。
論文式試験(2010年)では得意不得意が激しく、安定感に欠けました。
論文式試験(2011年)ではすべて安定を目指し、合格ラインを上回る点数がとれました。

受験して思ったことは、専門学校や使う資料はしっかり吟味した方がいいということです。専門学校は、先生・質問体制・雰囲気・立地条件(通学時間・休憩場所・勉強できるカフェの場所・病院や整体の場所など)から総合的に判断して探しました。1年間勉強する場所なので、日々の勉強スケジュールがしっかり浮かぶ場所がいいと思います。自分に合わない資料はオークション等で買い直せる点も考慮しました。

受験勉強総論

勉強で重要だと思ったこと1つ目は計画です。自分が受験時にどのような状態にあれば合格できるかをイメージしてください。受験前に何をどれぐらいのスピードで回せば合格していますか。そのためには、3カ月単位で何をしているべきなのかといった目標、これを1月単位、1週間単位に目標を細分化して設定しましょう。計画は答案練習の時期なども考慮し、理想ではなくリアルに考え、ズレたらすぐに考えなおしましょう。

2つ目は生活リズムです。私は毎回夕方からカフェで勉強しました。毎日勉強するには、無理のないリズムでないと続かないと思います。日曜日は休む等、曜日感覚も忘れないようにし、いつ何をしたか覚えている状態にした方がいいと思います。

3つ目は復習に大量の時間を割くことです。一度理解しても、情報が膨大なので時間が経つと理解したことが何か思い出せません。そのため学習が進むにつれ、夕方までは思い出す作業に充てました。学力の維持は本当に大変ですが、重要だと感じました。

短答式試験攻略法

総合的に「早く確実に解けるものから手をつける。」を徹底しました。

まず理論。授業とテキストでしっかりと大枠をつかみます。熟読してしっかり理解してください。ここがポイントになります。この理解をもって肢別をざっと回します。間違えた問題が、大枠では間違える例外的な問題なので、最後にこれだけ覚えました。それ以外は大枠で解ける問題ってことで対応しました。正直、合格ラインの人は理論で大差つかないです。

管理会計の計算。原価計算を極めました。管理会計は幅広く問題が作れ、対応しづらいですが、原価計算は確実に取れるからです。不確実性の高い管理会計で、数問でも早く確実に取れるのは合格ラインの中で少し浮ける強みです。また、原価計算は「今どこの話をしているのか、考えながら解く」がポイントだと思います。

財務会計の計算。正直、合格ラインの人はここ勝負です。計算1問間違い程度だと、大差で勝てます。計算でやった内容は、理論でも聞かれますし。勉強方法は、過年度も入れてひたすら問題を取り寄せ、並べ替え、ダブっている問題は一気に捨て、網羅した問題集を論点ごとに回します。若干違う問題や解き方が見えてくるので、そのつど理由を考えましょう。TACの問題が見開きで並べ替えやすく、見やすかったです。

また、ここでも「本試験で解く問題」を優先します。簡単だけど時間かかるのは後回しにするなど、戦略的に本試験を想定して勉強しましょう。知らないは論外ですが。

論文式試験

まずは理解です。理解して理解して…を繰り返して、脳の回転スピードを速くしましょう。みんなができる問題は100%できるようにしましょう。6割ぐらいの方ができないであろう複雑な問題は捨てていいと思います。時間を有効に使いましょう。この方針でも偏差値が合格ラインを超えると思います。

簿記

大量の問題をひたすら回すのは、やめましょう。短答で知識量は多くなっていますので、それよりも各論点1問を深く理解することを心がけました。何度も同じ問題で理解し、金額の意味など丁寧に理解しました。

具体的には総合問題で個別、外貨建個別、包括利益、セグメント、個別CF、連結CF、在外連結CFの7問ぐらいを1回の復習で100%疑問が解決できたと言えるぐらい理解します。

隙間時間は連結の下書き作りです。後から見てわかるように理解しながらコツコツ書いて、回せる下書きを作りました。資本連結、持分変動、増資、減資、新株予約権の行使、権利落ち、社債あたりまでの成果連結、新規連結、連結除外、その他有価証券、持分法会社ぐらいのレベルまでです(誰でも簡単に出来そうな問題以外は後回し)。さらに中途半端な時間は連結の下書きを見直す時間に充てました。連結は簡単な理解と下書きさえ書けたら解けるので、理解した下書きを回して本試験に行きました。

余裕が出てくると企業結合1日と事業分離1日に当てました。最初は共にテキストの問題を5時間ぐらいで回せたら理想的程度でしたが、どんどん早くなって最後は1時間づつぐらいで終わるようになりました。テキストレベル以上はみんな取れないと思います。

財務会計論(理論)

論文重点項目を中心に回しました。理解中心で、言葉の意味をしっかり理解して自分の言葉で書くことを重視しました。自分の言葉で書くためには、似ている言葉でもしっかりと区別できる必要があります。同じ文言を使いまわしできるようにしっかりと理解して書くことが重要です。

費用収益対応や比較可能性、恣意性・客観性などはいろんな場面で使えます。知らない言葉は自分の言葉に書き換え、使い回ししていきましょう。

管理会計

計算は短答のおかげか、平均ぐらいはできました。やはり1問を深く理解するのがポイントです。理論も計算構造をしっかり理解していれば、ポイントを羅列するだけで点数がきます。皆さんが取れるところを解ければよいという方針で考えれば、あまり苦労しませんでした。

企業法

これは苦労しました。過年度では論証例をひたすら読みました。結果、浮かぶものがすべて論証例なので、論点を外しやすくなってしまい、過年度の本試験では点数が来ませんでした。論証例はあくまでも問題の答えの一例であって、学習ツールではないということを理解してください。そのために今までの勉強脳を根本から改革しました。

まずテキストをひたすら読みました。手続の流れ・場合分け・趣旨・論点の位置は外さないように読みましました。やはり理解重視です。その後、問題を解いても論証例はほぼ読まず、復習ではテキストを読みました。解答例は満点解答ではなく、例にすぎないということを理解しましょう。

つまり、自分の解答に筋が通っていたら本試験では点数がきます。自分の解答の添削を欠かさず、必要に応じてテキストに書き込みましょう。今どこの話をしているか、しっかり考え、「基本の理解を忘れない、問いに答える、論点外しはしない」がポイントだと思います。書かない勇気も大事です。恐い内容は書かないでください。平均少し上をとればいいのです。安全運転でも平均は超えます。

租税法

理論は何か2冊をしっかり理解したら完璧です。理由は長く書く必要はなく一言で十分だと思います。条文もしっかり引けるように。問題の結果とその理由を一言、そして条文番号が書ければ、大差付きません。

計算は過去問分析してください。過去3年分で出た範囲をやる。これで十分だと思います。租税法は個別問題の寄せ集めなので、個別問題を解きましょう。個人的にはLECの一問一答が利用しやすかったです。法人税法は少し物足りない気もしたので情報量が多いと言われる大原の問題集も利用しました。計算は勉強が報われやすいので、攻めていいと思います。

経営学

理論は単語なので、網羅性のある資料を丸暗記で、もはやヤマ当てなので何とも言えません。唯一言えるのは、他の人が覚えている単語は逃さないでください。やはり、他の方が取れるところを取れれば合格ラインに乗ります。

計算は過去問分析してください。過去10年分見ました。過去の経緯から、最近の傾向も見えてきますし、良問が多いです。「簡単な網羅性のある問題集とテキストに、過去問題で理解の確認を」といった形で確実に合格点が取れます。この科目は難易度を上げだすと止まらず、あまり攻める気がしないので、偏差値55あたりを狙い、無駄な時間は使わず守りました。

本試験当日

どの資料を見るか決めておきましょう。その資料を見れば、その科目の基礎を全体的に理解できるような資料が理想的だと思います。そして本試験では、最後まであきらめないでください!最後まで貪欲に点数を取れば滑り込みで合格できるかもしれませんし、失敗しても挽回できるかもしれません。滑り込めば合格です。合格すれば点数なんて関係ないと思います。

私の勉強法は基礎をしっかり理解することで合格するため、難しい問題には手をつけません。そのため凄まじい順位は出ないですが、安全に合格できると思います。基本は大事です。貪欲に基本だけ取りに行ってください。

以上で私の合格体験記とさせていただきます。


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